筋肉太りとは、筋肉で太くなることではありません。
発達した筋肉が衰えた部分に脂肪がついて太ったものが筋肉太りです。
でも、筋肉が脂肪になることはないとされています。
筋肉太りとは何なのか、キャビテーションで痩せられる太り方なのかどうか紹介します。
キャビテーションで筋肉太りが痩せる理由
最初に結論。キャビテーションで筋肉太りした部分は細くなります。
ただし、脂肪たっぷりの場所と比べて、効果はゆるやか。
筋肉太りは、スーパーで売ってるお肉に例えると「霜降り肉」の状態です。
霜降りは、筋肉の間に脂が入っていますよね。脂はキャビテーションで溶かせるので、筋肉太りでも細くなれるんです。
筋肉太りとキャビテーション
筋肉太りしているパーツは、お腹のように脂肪だけがたまっている状態ではないので、キャビテーションの効果は他の脂肪たっぷりな部位よりも実感しにくいです。
とはいえ、筋肉太りのダイエットに挑戦したなら分かると思いますが、自力で頑張っても痩せなかったですよね?
そんな、痩せにくいところ細くなるのだから、キャビテーション効果は高いといってもいいでしょう。
筋肉が脂肪に変わるはウソ。なのになぜ脂肪がつくの?
筋肉がある部分は筋肉しかないと思われていますが、そうではありません。筋肉繊維には、脂肪がつくようにできています。
これは、筋肉が脂肪になるのではなく、筋肉同士の間に脂肪が入り込んでいるんですね。
脂肪には、「筋繊維外脂肪」と「筋細胞内脂肪」の2つがあります。
「筋繊維外脂肪(筋細胞外脂肪)」は、筋繊維同士の間につくぼよんぼよんした脂肪で、ダイエットの敵。
一方、「筋細胞内脂肪」は持久的な負荷をかけている人につきます。
運動を引退すると筋肉太りになるのはなぜ?
私もハードに運動してたのですが、辞めてから太ももの太さはそのままでぽよんぽよんしてきました。
今の医学では、筋繊維が脂肪の増加を抑制していると考えられています。つまり、筋肉があるほど脂肪が増えないということ。
しかし、筋肉が弱くなって小さくなると、脂肪増加を抑制する力が弱まるので、運動をしなくなると脂肪がつくわけですね。
よって、日常的に運動してきた人が運動を辞めると筋肉内に脂肪が入り込んだ状態になるんです。これが、筋肉太りの正体!
筋量減少と脂肪増加がもたらす怖い肥満
筋量がダウンしつつ脂肪が増えた状態を「サルコペニア肥満」と呼びます。
「サルコペニア」とは「筋肉の減少」を意味していて、つまり、筋肉が減少した肥満のこと。
サルコペニア肥満になると、高血圧や生活習慣病のリスクが高まることからメタボよりも危険な太り方と医学界で注目されているんです。
筋肉太りがサルコペニア肥満になるわけではありませんが、筋肉が減って脂肪が増えると怖い状態になることを覚えておくと、美容だけじゃなく健康維持にもきっと役にたちますよ。